会報第二号 ─ 2026年10月11日発行
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机上調査海事部 No.005 / 海事部

【宮崎港】船を置く場所、サンマリーナと漁港許可艇の料金差

サンマリーナ宮崎
2026.10.11
写真: Naoki Tomeno / CC BY 2.0
机上調査です。海事部はまだ現地を訪れていない。公式サイトと公的な資料だけで書いた(2026年10月11日時点)。訪れたら「実地報告」として書き足す。

宮崎でプレジャーボートを持つ場合、置き場所の選択肢は大きく二つに分かれる。県営マリーナ「サンマリーナ宮崎」の浮桟橋か、漁港・港湾の係留許可(許可艇)かだ。宮崎県の公式資料をもとに、設備と料金を机上で比べる。

サンマリーナ宮崎の設備

サンマリーナ宮崎は宮崎市新別府町前浜の「みやざき臨海公園」内にある県営マリーナだ。宮崎県の資料によると、陸域面積24.2ha、水域面積9.8ha。ヨットやモーターボートを収容する施設で、競技用のディンギーヨットも扱う。

施設規模
浮桟橋収容102隻(うち専用93隻)
ボートヤード収容70隻
艇庫収容43隻
ディンギーヤード収容150隻(うち専用60隻)
上下架施設固定式クレーン1基、最大吊力20t
駐車場488台(普通車)

開設は平成13年7月。平成18年度から指定管理者制度で運営されている。

浮桟橋の使用料

宮崎県の使用料表(令和7年5月改定)では、県内の者と県外の者で料金が分かれる。月極めの専用使用と、24時間単位の一般使用がある。

専用使用(1月につき)

船の長さ県内の者県外の者
5m未満16,485円22,250円
5m以上7m未満18,545円25,035円
7m以上9m未満20,605円27,815円
9m以上11m未満24,725円33,380円

一般使用(24時間につき)

船の長さ県内の者県外の者
5m未満1,650円2,225円
5m以上7m未満1,855円2,505円
7m以上9m未満2,060円2,780円
9m以上11m未満2,470円3,340円

県外の者は県内の者より3〜4割ほど高い料金になる。上下架施設(クレーンでの上げ下ろし)にも同様に県内・県外の料金差がある。遠征で宮崎に船を持ち込む場合、一般使用の24時間料金を使えば、月極め契約なしで一時係留できる。

漁港に係留する「許可艇」という道

宮崎県中部港湾事務所の資料によると、県はプレジャーボートと漁業者のトラブルを防ぐため、平成19年に「宮崎県プレジャーボート対策基本方針」を定め、港湾・漁港ごとに係留の許可制を敷いている。令和8年3月31日時点の管内実績は次のとおりだ。

港湾・漁港名許可艇数放置艇数年単位料金(円/m、最低〜最高)
宮崎港96隻8隻4,400〜5,600円
都農漁港15隻0隻4,400円
川南漁港6隻0隻5,000円
青島漁港48隻0隻3,800〜4,400円
内海港85隻0隻3,800〜5,000円
野島漁港2隻0隻5,000円

料金は船の全長1mあたり年単位で、サンマリーナの月極めとは計算方法が違う。単純比較はできないが、許可艇の年単位料金は、マリーナの浮桟橋より低い水準になりやすい。ただし許可艇は数が決まっており、空きがあるとは限らない。管内の合計は許可艇252隻、放置艇8隻の計260隻となっている。

どんな場面に向くか

艇の保管から整備、クレーンでの上下架までを一か所でまとめたいなら、設備が揃うサンマリーナ宮崎が向く。駐車場も488台分あり、来客を伴う利用も想定できる規模だ。

自分の船を安く置くことだけが目的なら、漁港の許可艇のほうが年間の負担は軽くなりやすい。ただし許可制のため、空き待ちや漁協・港湾管理者との調整が要る。

県外から通う経営者がサンマリーナを使う場合、専用使用・一般使用のどちらも県外料金が適用される点は事前に織り込んでおきたい。

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